脳出血や脳梗塞などの脳血管疾患を経験された方の中には、「退院後も体の調子が優れない」「思うように体が動かせない」「慢性的な痛みに悩まされている」といったお悩みを抱えている方が少なくありません。
これは、脳の病気の後遺症が、体のさまざまなところに影響を及ぼしているからです。
本記事では、脳の病気を経験された方に見られやすい身体の不調や慢性痛の特徴、そしてその対処法について、わかりやすく解説していきます。
【脳卒中の後遺症で「体の不調」に悩んでいます】

脳の病気を経験された方の多くが、「体の不調」に悩まれています。
特によく聞かれるのが、「退院後も体の調子が優れない」「思うように体が動かせない」「慢性的な痛みに悩まされている」といった声です。
脳の病気は、体にさまざまな後遺症を残すことがあります。
たとえば、運動麻痺や感覚の麻痺、姿勢の崩れ、バランスの問題などが挙げられます。
これらの症状により体が思うように動かせず、日常生活の中でも動く機会が減ってしまいがちです。
その結果として、体力の低下、体の重だるさ、慢性的な痛みなど、二次的な不調を引き起こしてしまうことも少なくありません。
【脳の病気後は「体幹」に問題が起きやすい】

体幹とは、お腹・背中・腰回りなど、体の中心となる部分を指します。
家に例えるなら、基礎や柱にあたる部分です。
体幹がしっかりしていれば、手足をスムーズに動かすことができ、姿勢やバランスも保ちやすくなります。
しかし、脳の病気を経験された多くの方は、体幹に問題が生じやすく、体のバランスが崩れやすくなります。
その結果、次のような症状が現れることがあります。
立っているとふらつきやすい
小さな動作でバランスを崩す
つまずいたり転ぶことが多い
手足がこわばりやすい
常に筋肉が緊張していて疲れやすい
たとえ脳の病気の後に、運動麻痺などの後遺症がほとんど見られない場合でも、上記のような症状が現れることがあります。
その原因として考えられるのが、体の中心である「体幹」に問題が生じている可能性です。
【リハビリ後も「体のゆがみ」は進行します】

脳の病気を発症した方は、急性期の治療を終えた後、回復期リハビリテーション病院で最長6ヶ月間のリハビリを受けることができます。
この期間中に、基本的な動作や日常生活に必要な動きの訓練が集中的に行われます。
しかし、どれだけリハビリに取り組んだとしても、後遺症が完全に消えることはまれです。
特に、退院後の生活環境では、無意識のうちに偏った動作や姿勢が習慣化しやすく、その結果、体のゆがみが徐々に進行してしまうことがあります。
健康な方と比べて、麻痺がある方は体のバランスが崩れやすく、ゆがみが生じやすい傾向にあります。
この「ゆがみ」がさらにバランスの悪化を招き、慢性的な痛みや転倒のリスクを高めてしまうのです。
【継続的な体のケアが重要です】

だからこそ、退院後も継続的な体のケアがとても重要になります。
特に、脳卒中による麻痺や体のゆがみに対しては、正しい知識と技術を持つ専門家によるアプローチが、改善への近道となります。
現在、リハビリや整体を提供する専門職は数多く存在しますが、脳血管疾患に特化した適切な施術ができる人材は限られているのが現状です。
特に、経験の浅いリハビリスタッフ、ベテランでも整形外科専門のリハビリスタッフ、柔道整復師、アスレチックトレーナーでは、脳卒中後の複雑な症状に対応することが難しい場合があります。
なぜなら、脳血管疾患後に起こる麻痺や体幹の機能低下には、繊細な観察力、高度な専門技術、そして何よりも豊富な臨床経験が求められるからです。
【私の専門性と整体でのサポート】

私は、回復期病院にて10年以上にわたり、脳血管疾患のリハビリに携わってきました。
とくに、脳卒中による片麻痺に対して専門的な知識と経験を積み、多くの患者様の「できること」を増やすお手伝いをしてきました。
現在は、整体師としての技術も組み合わせ、筋膜(きんまく)へのアプローチを中心とした施術を行っています。
筋膜の緊張や癒着が原因で起きている痛みやバランス不良に対して、効果的なサポートを提供しています。
もしあなたが、次のようなお悩みを抱えているなら、ぜひ一度ご相談ください。
✅リハビリ後も体の調子が優れない
✅慢性的な痛みに悩まされている
✅体がゆがんでいるように感じる
✅転倒しそうで外出が不安
✅この先の生活に不安がある
「もうどうにもならない」とあきらめる前に、一緒に体の可能性を広げていきましょう。
【最後に】
脳血管疾患を経験された方の体は、非常にデリケートで複雑です。
しかし、正しいケアを受けることで、日々の生活をより快適に、安全に過ごすことができるようになります。
私の院では、「その後の生活」をより良くするためのサポートを全力で行っています。
どんな小さなお悩みでも大丈夫です。
あなたの「今」と「これから」を支えるために、誠心誠意向き合ってまいります。
ご来院を心よりお待ちしております。