あなたの「見た目年齢」はどうですか?
実年齢より上に見られていませんか?
年を重ねるごとに、顔の印象は少しずつ変化していきます。
その中でも、「老けて見える」と感じさせる最大の要因が『シワ』です。
シワはただの肌の老化現象ではなく、顔の筋肉の使い方や姿勢、さらには体のゆがみとも深く関係しています。
つまり、スキンケアだけでなく、体の内側から整えることが重要なのです。
この記事では、顔の印象を大きく左右する「5つの代表的なシワ」と、その原因・改善のヒントをお伝えします。
「若々しく見られたい!」「表情の印象を変えたい!」という方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
【老け顔を作ってしまう5つのシワ】

下記の5つのシワは、老け顔を作ってしまう代表的なシワです。
これらのシワは、どれかひとつでも深く刻まれると、実年齢よりも老けて見られやすくなります。
特に「縦ジワ」である眉間のシワ・ほうれい線・マリオネット線は要注意です。
縦ジワは、表情の癖や筋肉のこわばりによってできやすく、感情的にも「怒っている」「疲れている」「不機嫌そう」といったネガティブな印象を与えてしまいます。
見た目の若々しさを保つためには、日常生活の中でこれらのシワをできるだけ減らし、柔らかい表情筋を保つことが大切です。
【5つのシワへのマッサージ&鍛える方法】

マッサージを行ううえで大切なポイントは、「顔はほぐしてから鍛える!」ということです。
シワの多くは、顔の筋肉=表情筋の状態によってつくられます。
表情筋がこり固まると、筋肉が動きにくくなり、その動きのクセがシワとして定着してしまいます。
一方で、表情筋が衰えると、肌を支えきれずにたるみが生じ、これもシワの原因となります。
つまり、まずはやさしくマッサージで表情筋をほぐし、血流を促して筋肉を動かしやすくしたうえで、適度なトレーニング(表情筋の運動)を行うことがポイントです。
この「ほぐす→鍛える」の順序を守ることで、シワやたるみの改善につながり、顔全体が引き締まった印象へと近づきます。
【おでこのシワ】

おでこのシワは、接客業やリアクションが大きく、表情が豊かな人にできやすいシワです。
また、まぶたの筋力が低下して目が開きにくい方や、眼精疲労がある方も、おでこを使って無理に目を開けることでシワが寄りやすくなります。
指の腹でおでこ全体を優しくなでるようにマッサージします。
こすらず、皮膚を動かすイメージで円を描きながら行うのがポイントです。
眉の上やこめかみも軽く押して血流を促しましょう。
眉を上げ下げする動作をゆっくり繰り返し、前頭筋を意識して使うことで、額の筋肉バランスを整えます。
【眉間のシワ】

眉間のシワは、痛みや不快感、疲労を感じたときに無意識に眉を寄せることで生まれます。
また、集中して目の焦点を合わせるときにもできやすく、日常的にパソコンやスマホを使う方は特に注意が必要です。
人差し指と中指の腹で、眉頭の上を優しく押さえながら小さく円を描くようにマッサージします。
眉間の筋肉が緊張していると、額や目元もこわばるため、深呼吸しながらゆっくりほぐしましょう。
眉を軽く上げた状態で、そのまま眉間にシワを寄せないようにキープします。
「しかめないように目を見開く」動作を意識することで、額と眉周囲の筋肉バランスが整い、眉間の力みが減っていきます。
【ほうれい線】

「ほうれい線が1㎝長くなると5歳老ける」といわれるほど、顔の印象に影響を与えるシワです。
逆に言えば、ほうれい線を1㎝短くするだけで、見た目年齢をぐっと若返らせることも可能です。
両手の中指を鼻の横に当て、頬を斜め上にやさしく引き上げるようにマッサージします。
指の腹で皮膚を押しながら、口角の下→頬骨の下→こめかみへ向かって流すと血行が促進され、フェイスラインが引き上がります。
「いー」「うー」と口を大きく動かす発声運動がおすすめです。
頬をしっかり持ち上げるように意識しながら10回程度繰り返すことで、口輪筋と頬の筋肉が活性化します。
【マリオネット線】

人形の口に描かれた線のように口角から下に伸びるのがマリオネット線です。
このシワは、不平不満を口にしたり、不快な気分で過ごすことが多い人に現れやすい傾向があります。
また、口を「への字」にする表情が習慣化していると、意地悪そう・不機嫌そうな印象を与えてしまうため注意が必要です。
口角の下を軽くつまむようにして、下方向に引っ張られている筋肉をほぐします。
その後、頬を上方向にやさしく持ち上げて、下がった筋肉をリセットするように整えましょう。
口角を「にっこり」と上げて3秒キープする練習を繰り返します。
このとき、目元も少し笑うように動かすと、顔全体の連動が生まれ、自然な笑顔筋(大頬骨筋)が鍛えられます。
【二重アゴ】

二重アゴは体重増加による脂肪だけでなく、年齢とともに筋力や姿勢のバランスが崩れることで起こります。
痩せていても、姿勢の悪さ・口呼吸・舌の筋力低下があると、あごのラインを支えきれず、輪郭がぼやけてしまいます。
両手の親指をあごの下に当て、フェイスラインに沿って耳の下へ向かって滑らせます。
下を向いた姿勢で行うと皮膚がたるむため、あごを軽く引いた状態で行うのがポイントです。
口を軽く閉じたまま、舌を上あごに押し付けるようにして5秒キープします。
この動作を10回繰り返すと、舌筋(舌骨筋群)が鍛えられ、フェイスラインが引き締まっていきます。
【顔のマッサージをする時の注意点】

マッサージは正しく行えば血流を促し、シワやたるみの予防に効果的ですが、やってはいけないタイミングもあります。
誤ったケアは逆効果になることもあるため注意が必要です。
無理をせず、体調や肌の状態が落ち着いてから行うことが安全です。
【魅力的な老いた顔とは?】

顔は、その人の人生そのものを映し出す鏡です。
心のあり方が表情をつくり、日々の積み重ねが肌の質感として現れます。
50歳を過ぎた顔は、まさに「これまでどう生きてきたか」という人生の功績といえるでしょう。
私の仕事柄、多くの方と接する中で感じるのは、魅力的に年を重ねた方の顔には共通点があるということです。
それは、目じりに自然な笑いジワがあり、口角が上がった柔らかな笑顔。顔全体が少し丸みを帯び、優しさと穏やかさを感じさせます。
さらに、肌にはうるおいがあり、ふっくらとしたハリが感じられます。
そうした顔を持つ方は、心豊かに人生を歩み、日々のケアを大切にしてきた人だと感じさせます。
内面からにじみ出る魅力が表情に現れているため、周囲の人を自然と惹きつける魅力的な存在に映ります。
【まとめ】
ここまで「顔の印象を決める5つのシワ」について解説してきました。
しかし、顔の印象をつくるのはシワだけではありません。
肌表面の状態や表情、精神状態、そして姿勢など、さまざまな要素が関係しています。
私のサロンでは、筋肉や筋膜を介した施術を得意としており、特に表情筋や姿勢へのアプローチを中心に行っています。
そのため、肌のケアに関する化粧水の選び方やUVカット商品のご相談には対応できませんが、「内側から整える美容」という観点では、きっとお役に立てると思います。
気になる方は、ぜひお気軽にご相談ください。


