肩こり・腰痛・ひざ痛の本当の原因をお教えします!

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日常の生活の中で、肩がこる、腰が重い、ひざが痛い…。

そんな慢性的な痛みに悩まされていませんか?

「湿布を貼ってもスッキリしない」「マッサージを受けてもすぐ戻る」「原因がわからないまま長年痛い」そんな声を多く聞きます。

実際、当院に来られる利用者様の多くが、肩・腰・ひざの慢性痛でお悩みです。

しかも、はっきりとしたきっかけがない場合も多く、「何となく痛くなって、ずっと治らない」というケースがほとんどです。

そして驚くことに、これらの慢性痛の本当の原因は「痛いところには無い」ことが多いのです。

今回は、その理由を「Joint by joint theory(ジョイント・バイ・ジョイント理論)」という、身体の構造に関する考え方からわかりやすく解説していきます。

ちょっと難しそうに見える名前ですが、内容はとてもシンプルで納得のいくものです。

ぜひ最後まで読んで、痛みの原因と向き合ってみてください。

【日本人が多く抱えている慢性痛は?】

引用:主婦の友社「慢性痛に関するアンケート」

まずは、実際にどんな部位に痛みを感じている人が多いのか、アンケート結果を見てみましょう。

株式会社主婦の友社が実施した調査によると、慢性的な不調として上位に挙がったのは以下の通りです。

1位:肩こり

2位:首こり

3位:腰痛

5位:ひざ痛

やはり、肩・腰・ひざといった関節まわりに痛みを感じている方が非常に多いことがわかりますよね。

では、なぜこうした慢性痛が起こるのでしょうか?

【慢性痛ってどういう状態?】

「慢性痛」というのは、ケガや病気のように明確な原因があるわけではなく、長期間にわたって痛みが続く状態のことを指します。

例えば…特に何もしていないのに肩がずっと重だるい。朝起きると腰が硬くて痛む。階段の上り下りでひざがつらい。

といったように、原因がはっきりしないけれど痛みが続いている状態が、慢性痛です。

そして慢性痛の厄介なところは、「痛みの場所=悪い場所ではない」ことが多い、という点です。

その理由として、Joint by joint theoryを根拠にお教えします!

【Joint by joint theory(ジョイント・バイ・ジョイント理論)とは?】

肩こり・腰痛・ひざ痛の根本原因を見つけるためには、Joint by joint theoryが役に立ちます。

これは、アメリカのトレーナーであるマイク・ボイル氏などが提唱した理論です。

この理論を簡単に言うと、身体の関節には「安定性」と「可動性」という2つの役割が交互に配置されているというものです。

「安定性」とは、安定して支える役割の関節

「可動性」とは、大きく動く役割の関節

関節の役割を上から順に見ていくと、

肩関節:可動性

肩甲骨:安定性

胸椎:可動性

腰椎:安定性

股関節:可動性

膝関節:安定性

足関節:可動性

このように、関節の役割は「安定性」と「可動性」が交互になっているのです。

ここで、察しの良い方は気づいたのではないでしょうか?

【痛いのは「代わりに頑張っている関節」だった?】

さて、ここで注目したいのは肩・腰・ひざ」がすべて「安定性の関節だということです。

つまり本来は「安定して支える」ことが役割の関節です。

ところが、その前後にある「可動性」の関節(肩関節・胸椎・股関節・足首など)がうまく動かなくなると…?

代わりに安定して支える役割の関節を無理に動かなければなりません。

たとえば、

股関節が硬くなって動かない → 膝が代わりに動いて痛みが出る

胸椎が動かない → 腰を反らせすぎて腰痛になる

肩関節が動かない → 肩甲骨周りの筋肉が固まって肩こりになる

といった流れです。

つまり、「慢性痛の本当の原因は、動くべき関節が動いていないこと」なのです。

【痛みの“根本原因”を見つけるには?】

ここまで読んでくださった方は、「なるほど!」と思っていただけたのではないでしょうか?

肩や腰やひざが痛いからといって、そこばかりを揉んだり伸ばしたりしても、なかなか根本的な改善にはつながらないのです。

重要なのは、「その痛みはどの関節のサポート不足なのか?」を見極めることです。

たとえば、腰痛がある方には、股関節の柔軟性や胸椎の動きを確認し、 肩こりの方には、胸の開きや肩関節の可動域をチェックする必要があります。

そうすることで、ようやく「なぜそこが痛んでいるのか?」という本当の理由が見えてくるのです。

【まとめ|本当にケアすべきは「痛い場所」だけではありません】

肩こりや腰痛、ひざの痛みなど、つらい症状があると、「痛い場所そのものが悪い」と思いがちですよね。

でも実は、その痛みの原因は別の場所にあることがとても多いのです。

私たちの体には、「安定して支える役割の関節」と、「大きく動く役割の関節」が交互に配置されています。

ところが、本来しっかり動くはずの関節がかたくなって動かなくなると、安定するはずの関節が代わりに無理をして動き、結果として痛みが出てしまうのです。

つまり、「痛い場所」だけをケアするのではなく、本来の役割を果たせていない“動かない関節”を見つけて整えることが、慢性痛を改善するカギになります。

当院では、お体の状態をしっかりとチェックし、こうした体の連動に注目しながら、痛みの根本改善を目指しています。

「ずっと続く不調が気になる」「何度も繰り返す痛みがある」という方は、一度ご自身の体の使い方を見直してみましょう。

私がそのお手伝いをいたします。