痛みのセルフチェック！

痛みが出ている時「この痛みはどんな痛みなのか？」を体の専門家がわかりやすく解説していきます。

当サロンで使用している問診表をもとに、6つのセルフチェックからご自身の痛みについて理解していきましょう。

ここで解説する痛みは「緊急性を要さない痛み（痛みはあるけど生活はできる）」を対象にしていきます。

【①どこにどんな痛みがありますか？】

「どこに痛みがありますか？」では、痛みの部位を確認しています。また痛みの範囲から大まかに急性痛か慢性痛かを判断しています。

指一本で痛みの部位を指し示す場合は、急性痛のことが多く限局した範囲に痛みを感じます。

手のひらで痛みの部位を示す場合は、慢性痛のことが多く広範囲に痛みを感じます。

「どんな痛みがありますか？」では、痛みの質（原因）を判断しています。

痛みは主に3種類あり「体性痛」「神経痛」「内臓痛」があります。

体性痛は、皮膚・筋肉・関節などの痛みであり「ズキズキ・ヒリヒリ・脈打つような・鋭い」などの表現をされることが多いです。

神経痛は、神経の痛みであり「ビリビリ・チリチリ・しびれるような・針さすような・焼けるような」などの表現をされることが多いです。

内臓痛は、内臓の痛みであり「ズーン・ギューッ・鈍い・重い」などの表現をされることが多いです。

【②いつから痛みが出ていますか？】

「いつから痛みが出ていますか？」では、痛みの出ている期間によって急性痛か慢性痛かを判断をしています。

大まかな判断として3日以内によくなってしまう痛み（急性痛）であれば、さほど問題はありません。

しかし、もしあなたの痛みが1週間以上長引く痛み（慢性痛）であれば、体を総合的にみて根本原因を探さなければなりません。

【③どんな時に痛みを強く感じますか？】

「どんな時に痛みを強く感じますか？」では、安静時痛か運動時痛かを判断しています。

安静時痛は、炎症が強い時にみられる痛みです。この時期の患部への積極的な施術は、状態を悪化させてしまう可能性があります。また安静時痛がある時は、施術による効果が得にくい時期です。

運動時痛のみでは、炎症所見はほぼみられません。しかし動かすことで患部にストレスがかかり、痛みが出現しています。運動時痛のみの場合は、積極的に施術を行うことで効果が得やすい時期です。

【④今回の症状で、治療を受けたことはありますか？】

「今回の症状で、治療を受けたことはありますか？」では、おもに病院での診察を受けたことがあるかを確認しています。

病院にてレントゲンやCＴなどの検査を行い、病名がついている症状か？その病気は、手術適応の病気なのか？保存療法で経過をみるよう勧められた病気なのか？を確認します。

病院では、骨・靭帯・神経の病変は、画像上で診断することができます。しかし筋-筋膜の病変は、画像上で診断することができません（あきらかな筋断裂を除く）。

そのため、画像上問題が無ければ「筋筋膜性疼痛」や「画像上明らかな病変なし」と診断され、処置としては痛み止めの薬をもらうだけになります。

【⑤現在治療中の病気を含め、過去にあった大きなケガ・病気をお聞かせください】

「過去にあった大きなケガ・病気を教えてください」では、今回の痛みとの関連性を確認しています。

例えば、過去に足首を痛めて可動域が狭くなっていた場合、腰がかばって動くことで腰痛が出現します。この方の場合は、腰痛の根本原因は、足首が問題ということになります。

手術や大きなケガをしている場合、その部位は動きが悪くなっていることが多く、結果的に腰・肩・膝などがかばって痛みを助長することで、痛みが慢性化してしまいます。

【⑥生活歴をお聞かせください｜平均睡眠時間・運動習慣・趣味】

「生活歴をお聞かせください」では、利用者様の健康度合い，身体への負担度合を確認しています。

人間は良く寝て，よく運動して，趣味などでストレスを発散していれば、心身ともに健康な状態でいられます。

しかし何らかの問題で睡眠の質が下がったり、運動習慣や趣味活動によって体に悪い負担がかかってしまうと、体のトラブルを抱えやすくなります。